区部会活動報告

区部会とは

区部会は、協議会が各行政区において障がい者等の地域生活に係る支援がより適切に行われるように設置した部会で、区の相談支援センターを中心とし、区保健福祉センターや特別支援学校、療育機関等を委員としています。

主な活動は個別事例の検討、関係機関のネットワーク構築です。

区部会活動報告 平成25年度

【平成25年度 第12回 東区部会活動報告】
平成26年3月18日(火)

今月の東区部会では、医療的ケアが必要な幼児の事例について、保護者と直接支援機関の間を相談支援専門員が調整する際の調整スキルのことを中心に検討しました。医療的ケアに関する知識や技術が保護者や直接支援機関に比べ劣っている場合は非常に調整をしづらい等、現に相談支援専門員が直面する悩み等が意見として出ました。相談支援専門員としての専門性とは何か、その障がい特有の高度な専門的知識を必要とする事例の調整を行う際のポイントは何か、等あらためて相談支援専門員の技能研鑽の必要性について考えさせられました。
【ネットワーク構築について】
今年度は、東区内の各施設で中核的な役割を担う職員が集まり事例検討を行う東区サービス連絡会議を計10回、そのサービス連絡会議委員が事務局となり実施する全体会である東区ネットワーク会議を1回実施しました。東区サービス連絡会議では、検討した事例がその後計画相談に繋がる等、実際の実務にも活かされました。次年度はいよいよ計画相談が本格的に拡充されます。このサービス連絡会議やネットワーク会議を通して関係機関が連携し、計画相談を推進する原動力になればと願っています。

【平成25年度 第12回 博多区部会活動報告】
平成26年3月26日(水)

今月の博多区部会では、高校に通学していたが虐めや不適応が原因で不登校となり、そのまま長期間引きこもっている知的障がい者の事例について検討を行いました。相談支援センター以外には社会的交流がないため、今後、どのように支援したらいいか等について区部会委員の皆さんのご意見をいただきました。
ネットワーク構築の取り組みについては、グループワーク等の今年度の取り組みについての振り返りを行い、来年度の取り組みについて意見交換を行いました。

【平成25年度 第12回 中央区部会活動報告】
平成26年3月25日(火)

今月の中央区部会では、障がい児を育てている家庭の母親の就労について検討しました。医療型児童発達支援センターの単独通園対象児である肢体不自由児を育てている家庭について事例を3つあげ、議論しました。いずれも経済的に厳しく、母親は就労を希望していますが、医療型児童発達支援センターの単独通園では保育時間が短く、就労は難しい状況です。
また、保育園に通うとお子さんにとって必要な専門機関での療育が十分に受けられないという課題があります。就学前の居宅介護利用には限りがあることや、日中一時支援は就労では使えないということがあるため、現状の社会資源の利用では課題があることが明らかになりました。
【ネットワークの構築について】
今月の区部会では、第1回ちゅうちゅうネット研修会を行った内容とアンケート結果についての通信についてと、平成26年度のちゅうちゅうネット研修会の企画案について検討を行いました。第2回目の研修は6月に行う予定で、次回の研修を成功させるために企画を考えていきます。

【平成25年度 第12回 南区部会活動報告】
平成26年3月17日(月)

今月の南区部会は障がいのある母子(母は精神、子は知的)世帯について検討を行いました。家庭という密室の中で暴言や暴力などに繋がりながらも同居を続けています。母子ともに依存が強いため分離をいかに行い、継続支援をしていくのか参加者の様々な立場より意見がだされ、今後の方向性について確認することができました。
平成26年度は南区知的障がい者相談支援センターの運営法人が変わります。新たなメンバーで頑張っていきたいと思います。

【平成25年度 第12回 城南区部会活動報告】
平成26年3月11日(火)

今月の城南区部会は、司法書士2名の方にオブザーバーとして参加していただき、母親の生活困窮のために本人の年金の一部が母親に渡っている、グループホーム入居中の知的障がい・20代女性の事例について検討を行いました。本人との関係づくりを行い、金銭管理を含めた生活状況を継続的に確認すること、将来的な成年後見制度の利用が必要ではないかとの意見が出ました。
また、第3回城南サポネットについても検討を行いました。テーマとして「計画相談支援」を取り扱っていくことを確認し、具体的な内容について意見をもらいました。

【平成25年度 第12回 早良区部会活動報告】
平成26年3月25日(火)

今回の早良区部会では、他県の医療少年院に入院中の女性の仮出院後の支援(主に通院同行)について検討を行いました。保護観察所から相談を受けたが、本人の意向が直接確認できない状態、また仮出院近くまで入院治療か通院治療かも分からない状態です。定着支援センターの支援がなく、福祉サービスが必要な場合は、早めに本人の同意を得て各支援センターにつなげる事が必要ではないかとの意見が出ました。
【早良区ネットワーク会議について】
4月から居宅介護事業所連絡会議総会で、ネットワーク構築の説明を行い、その後各居宅介護事業所へ訪問をすることと、ネットワーク構築の周知・説明後に早良区のネットワーク構築のための集まりをおこなっていく事の協議をしました。

【平成25年度 第12回 西区部会活動報告】
平成26年3月26日(水)

今月の西区部会は、人が刺激となり興奮が高まり、攻撃的な言動を起こすため、集団での日中活動の場への参加が難しい、重度の知的障がいで自閉症の方の事例について検討しました。 福岡市強度行動障がい者支援事業の共同支援を活用し、まずは本人の特性にあったオーダーメイドの支援で日中活動の機会を提供すること、その中で行動面を分析するためのデータを収集し、日中活動の場を探していく手がかりを見つけてみてはとの意見がでました。
【西区障がい者等サポートネットワーク(西サポネット)について】
『横のつながり・顔の見える関係をつくりましょう』という目的のもと、ネットワーク作りに取り組んでいます。
今回は、平成26年度の年間スケジュールを確認しました。次回以降、『第2回 西サポネット』開催に向けた協議を行います。

【平成25年度 第11回 東区部会活動報告】
平成26年2月18日(火)

今月の東区部会では、同居していた母親が突然入院することになったため、介護者がいなくなり本人の生活が困難になった統合失調症とアルコール依存症の事例について検討を行いました。母親が入院し、初めて障がい福祉サービスを申請した為、支給決定を受けられるまでの間の支援をどうするかが議論の中心でした。今後も、同様に突然介護者が不在になり、生活支援の相談を受けるケースが出てくることが想定され、障がい者の福祉サービス支給決定までの間の支援をどうするかについては課題があると感じました。

【平成25年度 第11回 博多区部会活動報告】
平成26年2月26日(水)

今月の博多区部会では、息子と娘と3人で生活している精神障がい者の生活支援について事例検討を行いました。実際に支援をしているヘルパー事業所の方にオブザーバーに来ていただいて、支援の難しいところ、困っているところ等について話していただいて協議を行いました。医療との連携が難しく支援に必要な情報が得られない場合や、家族と本人のニーズが異なる場合にどのように対応するかについてご意見をいただきました。
ネットワーク構築については、今回、参加していただいたヘルパー事業所の方から、どのようなネットワークの必要性を感じるかについてご意見を伺ったところ、「医療との連携の必要性を感じている」というご意見をいただきました。

【平成25年度 第11回 中央区部会活動報告】
平成26年2月25日(火)

今月の中央区部会では、居宅介護、生活介護、移動支援を利用し、単身生活を送る身体障がいの方について事例検討を行いました。毎月上限までサービスを利用しても支援が不足する場合があることについては、サービスの組み合わせの調整が可能ではないかとの意見がありました。また、本人のADL能力の維持向上のためリハビリに加えて運動をする機会を設けたいが、移動支援では活動中の介助がサービスの適応外となるため、スポーツセンターなどの利用が難しいことが課題としてあがりました。

【ネットワークの構築について】
2月14日(金)に第1回ちゅうちゅうネット研修会を無事に開催することができましたので、アンケートをもとに振り返りました。参加者は研修会67名、懇親会33名と予想以上に多く方にご参加いただくことができ、ミニレクチャーにて福岡市の相談支援についての講義後、中央区の相談支援センター紹介、グループワーク、事業所PRタイムととても内容の濃い有意義な研修にすることができ、良いスタートを切ることができました。今後も「細く・長く」継続できるように来年度の企画を考えたいと思います。

【平成25年度 第11回 南区部会活動報告】
平成26年2月24日(月)

今月の南区部会は、特別支援学校の支援部がどのような役割を担っているのかについて、個別事例での具体的な取り組みを通して理解を深めました。個別の事例は、ADHD、行為障がい、愛着障がいと診断され、他傷、物壊し、万引き等のトラブルを多発、身辺整理・入浴整容が習慣化されていない15歳の事例です。学校への転入に先だって重要だったことは、時間をかけ、きめ細やかな対応策を検討し、支援チームの体制を整えることでした。また、受入れ後も支援部が関係機関との連携窓口となり、さまざまな支援者間のネットワークも広がり、緊密な関係が築かれました。支援部がコーディネートを行うことで、学年が変わっても継続して支援していくことができる、情報をストックし、必要なときに共有できる、外部への窓口を一本化することで、支援者全体の支援のずれやぶれを防ぐことができる、などのメリットについて理解を深めることができました。

【平成25年度 第11回 城南区部会活動報告】
平成26年2月18日(火)

今月の城南区部会では、平成26年度の開催スケジュールについての確認を行い、城南サポネットの開催頻度等も含めた年間スケジュールを立てました。事例紹介では、精神障がい・薬物依存の40代女性について、オブザーバーとしてジャパンマック福岡の施設長に参加をしていただき、意見交換を行いました。薬物依存等の依存症で、支援の受け入れが難しい方への関わりの難しさについて意見があり、治療に向けたアプローチの仕方や、有効な社会資源について情報交換を行いいました。

【平成25年度 第11回 早良区部会活動報告】
平成26年2月25日(火)

今月の早良区部会では、地域移行支援で退院した躁うつ病の方の支援について検討を行いました。居宅介護事業所より、食事摂取量の問題・生活技術の問題があり訪問回数を増やした方が良いとの意見が出ましたが、主治医の所見との食い違いが出ていました。本人の自立に向けた支援をどうしたら良いかが課題でした。
生活技術の低下・意思疎通の理解度の低下が、精神疾患による一時的なものなのか、そうでないものなのか見極める為にも、主治医・関係機関とケア会議を行い、本人が自立した生活ができるようにサービス量の調整を行うことが必要であるというアドバイスを頂きました。
ネットワーク構築については、居宅介護事業所のネット―ワーク構築について協議しました。

【平成25年度 第11回 西区部会活動報告】
平成26年2月26日(水)

今月の西区部会は、現在本人は重度の精神障がいのため入院中だが、高齢の母と一緒に暮らすための支援と母亡き後の支援の内容を検討しました。オブザーバーとして、一般社団法人Q-ACT(訪問看護)の方を招聘しました。
本人だけでなく姉も支援が必要な方でその支援をなかなか受け入れない傾向が困難の背景にある事、重度の精神障がいがあっても福祉サービスや医療サービス(訪問看護)を利用する事で母亡き後も地域で生活ができるのではないかという意見が出ました。

【第1回 西区障がい者等サポートネットワーク(西サポネット)】
2月7日(金)、『第1回 西サポネット』を開催しました。18時開始という遅い時間でしたが、障がい福祉、高齢者福祉、教育関係、行政関係など、総勢45名の方々に参加していただきました。
今回は、【そうだったのか!障がい者虐待~気づきの視点を持つために~】というテーマのもと、自己紹介タイム・講演・グループワークを行いました。参加者アンケートでは、「いろいろな事業所の方と顔を合わせる、よい機会でした。」とのご意見が多く寄せられました。 今後も回数を重ね、『横のつながり・顔の見える関係』を築いていくことで、みなさまの支援に役立てていくことができればと思います。『第2回 西サポネット』は、平成26年度に開催予定です。【西区障がい者等サポートネットワーク(西サポネット)広報第1号

平成25年度 第10回 東区部会活動報告】
平成26年1月21日(火)

今月の東区部会では、50代の統合失調症の事例で同居する母親が急に体調を崩し入院した場合の支援について検討を行いました。介護者が不在になると自宅での単身生活を維持することが困難であると予想される上、サービスとの繋がりが全くない本事例について、「本人の生活アセスメントをどのように行うのか」「精神障がい者が緊急時に宿泊できる場所」「障がい程度区分認定を受けていない場合の緊急時の支給決定のあり方」について、様々な意見が出ました。今後は、居住系施設の調整を試みながら、精神障がい者の緊急時の宿泊場所が不足していると言えるのかどうか検証してくいことを確認しました。

【平成25年度 第10回 博多区部会活動報告】
平成26年1月29日(水)

今月の博多区部会では、他県から転居してきて、単身生活をしている知的障がい者の事例について検討を行いました。初めて単身生活を行った結果、立て続けに触法行為を行ったことにより拘留され、住居も失う結果となってしまい、今後、どのように支援を行うかや触法障がい者の支援の課題について意見交換を行いました。
地域のネットワーク構築に関する取り組みについては、ネットワーク作りのための、スローガンの設定や、博多区部会のネットワーク名について協議を行いました。

【平成25年度 第10回 中央区部会活動報告】
平成26年1月28日(火)

今月の中央区部会では、金銭管理が難しく、お金があるとすぐに使ってしまう一人暮らしの知的障がい者の事例について、本人への対応方法を関係機関で検討しました。同じように金銭管理が必要な方への、関係機関のかかわり方などについても話を聞くことができました。ご本人としっかりと対話し、意思を確認すること、結果に対して本人にフィードバックを行うことが大切であると区部会委員からアドバイスをいただきました。

【ネットワークの構築について】
今月の区部会では、2月14日(金)の第1回ちゅうちゅうネット研修会の案内後の申込み状況の確認として参加者名簿の確認、当日のタイムスケジュール、役割分担、当日配布する資料の確認をしました。1月末の時点で約50名という予想以上の参加者の申し込みがあったので、有意義な研修になるように今後準備を進めていく予定です。

【平成25年度 第10回 南区部会活動報告】
平成26年1月27日(月)

今回の南区部会では、健康課から提出された事例で、17歳の男性で統合失調症が疑われますが確定診断にはいたっておらず、家族関係の課題にどこまで介入するか検討を行いました。事情があって叔母(現在80歳代)が養育しており、本人は高級車やマンション購入するという高額な金銭を要求し、叔母はそれに応えています。また、本人は叔母に身体的な暴力を行っていますが、叔母は訴えることを拒否しています。
公的機関がどこまで介入すべきか、健康課は弁護士の助言を受けながら支援を継続していましたが、他区に転居になってしまいました。 なお、南区知的障がい者相談支援センターは来年度から運営法人が変わるので、区部会運営の引き継ぎを行っているところです。

【平成25年度 第10回 城南区部会活動報告】
平成26年1月21日(火)

今月の城南区部会では、城南サポネットの来年度計画について検討を行いました。開催頻度、今後の進め方、ネットワーク構築の目的についての確認等を行いました。また、知的障がい・自閉症のある40代男性について事例紹介を行いました。居宅介護の利用開始の際に本人との関係性が途切れてしまい、継続した利用に繋がらなかった事例で、関係性の回復が出来ないか検討をしました。居宅介護の受け入れが本人にとって可能であるかどうかの確認と、姉や、信頼している関係者を通じてのアプローチを行ってはどうかとの意見が出ました。

【平成25年度 第10回 早良区部会活動報告】
平成26年1月28日(火)

今月の早良区部会では、多動がある自閉症の知的障がい児で、こだわりが見られ、外出時の移動支援が困難となっている事例の検討を行いました。
母親にも病気があり、日中一時支援、短期入所サービスの利用時に、事業所への送迎が困難な場合がある為、移動の支援をどの様にしていけば良いか様々な意見交換がなされました。
なぜ興奮状態になり、移動がスムーズに出来ないのかを確認する必要性があり、行動の記録を取った上で、興奮状態となる要因を分析する事、また、お子さんだけでなく、母親に対する支援を充実させる事も重要である事を確認しました。

【平成25年度 第10回 西区部会活動報告】
平成26年1月29日(水)

今月の西区部会では、支給量が足りず、多額の自費サービスを利用しながら単身生活を送る重度知的障がい者の事例について検討しました。『現在の24時間体制の支援を永続させるのは難しい』ということが課題でした。
本は学齢期から、日に頻回な行動問題があり、家族と一緒に暮らせなくなったため、現在の生活に至ったという経緯があります。
ケアホームに関しては、夜間に支援者を常駐させることは、制度上難しいという側面があります。また、平成26年4月から「重度訪問介護」の対象が拡大されるとのことですが、不明確な部分があります。
検討をふまえて①家族の将来的な展望を聞きながら、制度に結びつけていく方法を検討する、②重度の知的障がいがあっても、生活の質を高めていきながら、地域で生活できるモデルケースとなるような取り組みをしていきたいと感じました。

【西区障がい者等サポートネットワーク(通称:西サポネット)について】
『横のつながり、顔の見える関係をつくりましょう』という目的のもと、ネットワーク作りに取り組んでいます。
今回は、2月7日(金)に控えている『第1回 西サポネット』の最終確認を行いました。様々な方面への告知の結果、多くの参加希望をいただくことができました。目的に沿ったものになるよう、和やかな会にできたらと考えています。

平成25年度 第9回 東区部会活動報告】
平成25年12月17日(火)

今月の東区部会では、子育てをする障がい者あるいは障がい児を育てる母親の育児能力に不安を感じる場合等の支援について、障がい者相談支援センター、療育センター、子育て支援課、地域保健福祉課がどのような連携を行えるか、両課の係長、保健師に参考人として参加していただき、情報交換を行いました。具体的な事例を通してお互いの支援可能な範囲を確認したことで、子育て支援課、地域保健福祉課の役割が明確になると同時に、家族全体を把握するキーパーソンの役割をどこが担うのかという課題について、検討の必要性を感じました。

【東区ネットワーク会議】
12月18日(水)、地域の障がい福祉関係者のネットワーク作りを目的とした「東区ネットワーク会議」「東区ネットワーク作り忘年会」を開催しました。ネットワーク会議では、国の動向、就労支援、重度障がい者の地域生活支援、相談支援についてリレートークを行った後、グループワークを通して日頃障がい福祉について考えていること等を意見交換しました。最後にアール・ブリュットについて話題提供があり、障がい者が何気なく作る作品がもしかすると芸術的な価値を評価されるかもしれないという視点を持つことの必要性について提案がありました。
今年で4年目を迎えるネットワーク作り忘年会には約120名が参加し、当事者による「よさこい」の披露の後、各事業所のアピールタイムがあり盛会のうちに会を終えることができました。他事業所との、あるいは異業種間の交流が参加者の今後の業務へのモチベーションにつながればと願っています。

【平成25年度 第9回 博多区部会活動報告】
平成25年12月25日(水)

今月の博多区部会では、覚せい剤後遺症による精神疾患の方の支援について検討を行いました。夜間、早朝に不安が強く、その間にどのような対応をするかが課題となりました。再犯防止と地域での生活をどのように支えていくかについて協議を行いました。
地域のネットワーク構築に関する取り組みについては、精神科クリニック訪問についての報告を行いました。各クリニックの特徴を把握するとともに、医療機関と相談支援の連携が円滑に行われるよう、顔のみえる関係をつくることができました。

【平成25年度 第9回 中央区部会活動報告】
平成25年12月24日(火)

今月の中央区部会では、精神と身体の重複障がいのある対象者で、精神科へ長期入院した後、福祉サービス等の体制が整う前に退院になり、地域生活が上手くいかず再入院になった事例について検討しました。退院支援の進め方について、①入院中に病院を訪問し本人の病状の変化を確認すること、②退院前のケア会議で、どういう状況になれば地域での受け入れが可能になるかについて病院側とよく摺り合わせをしておくこと、などを確認しました。

【ネットワークの構築について】
12月は、第1回目ちゅうちゅうネット研修会の企画内容の最終確認をしました。日時は2月14日(金)18時開始、内容はミニレクチャー・グループワーク、事業所PRタイム、懇親会に決定しました。また、案内文、チラシ、申込書の確認をした後、中央区の事業所情報を整理して参加者に配布するために「事業所情報収集シート」の内容について意見交換をしました。居宅、通所、居住など目的によって質問内容も変わってくるので質問を整理することが難しかったですが、行政の冊子やインターネットなどでは掲載されていない貴重な情報を集約するものとして様々な意見がでました。2月に向けて着々と準備が進んでおります。

【平成25年度 第9回 南区部会活動報告】
平成25年12月16日(月)

今月の南区部会では、知的障がいがある女性で、知的障がいがある子供とそうでない子供と暮らしており、本人の家事・養育能力などが不十分なため、子供たちの教育の保障や家事全般、金銭管理について支援が必要な事例について検討を行いました。すでに相談支援センター・学校・子育て支援課・保護課・居宅介護事業所がケア会議を経て具体的な支援に入っておりますが、本人の自立に向けた支援を通して子供達の教育を保障すること、自立を支援することを再確認できました。また、よりよい支援のために、福祉・介護保険課を支援チームに入れる時期についても振り返ることができました。

【平成25年度 第9回 城南区部会活動報告】
平成25年12月10日(火)

今月の城南区部会では、第2回城南区ネットワーク会議(城南サポネット)の振り返りを行いました。アンケート結果やグループワークで出た意見を確認するとともに、次年度については実行委員を募集し、事務局と協働で企画を立てていく方針としました。
また、精神障がいのある50代男性で、精神科病院から地域生活に移行させたいと相談があった事例について、オブザーバーとして西岡病院のソーシャルワーカーに参加していただき、意見交換を行いました。医療機関と地域生活支援の立場から、どのような支援が可能かを探りました。地域生活にあたり、ご本人やご家族の思いがまとまっているか、医療的にできることはないか、利用できる制度や地域資源はないか等を、相談支援センターから病院へ確認してもいいのではないかという意見が出ました。

【平成25年度 第9回 早良区部会活動報告】
平成25年12月24日(火)

今月の早良区部会は、安定した夫婦生活を送りたいとの希望を持っているが、金銭管理ができない生活保護受給中の精神障がいのご夫婦の金銭管理について、金銭管理機関の契約につなげるまでの生活をどう支えるか、また、契約後の支援について事例検討を行いました。
生活費が不足する要因を探し生活に支障が出ないように支えていきたいが、金銭管理の仕組みがない現状で、どのように考えられるか・支援できるか意見交換をしました。
早良区部会ネットワーク構築については、ネットワーク構築の意義と目的を再確認し今後の進め方を確認しました。

【平成25年度 第9回 西区部会活動報告】
平成25年12月25日(水)

今月の西区部会は、父との二人暮らしをしている14歳の障がい児について事例検討を行いました。離婚して別居している母がたびたび家に来て、機嫌が良い時は本人に優しく接するが、機嫌が悪い時は怒鳴ったり物を投げ、穏やかな生活ができない状況でした。
意見として、本人の避難場所の確保、支援者が集まって今後の対応や情報の共有、母の精神状態が安定する事が本人の在宅環境の安定に繋がっていく等が挙がりました。
虐待に発展する可能性もあるので、支援者がどのような対応をしていくのかを考えました。

【西区障がい者等サポートネットワーク(通称:西サポネット)について】
12月は、26年2月7日開催の第1回西サポネットの内容確認(時間配分・グループワークの内容確認・参加人数の想定)、1回西サポネットのちらしやアンケートの内容確認、準備の進捗状況の確認、当日の役割分担について話し合いました。
26年1月には、関係機関に第1回西サポネットの案内の送付やご挨拶に伺う予定です。

【平成25年度 第8回 東区部会活動報告】
平成25年11月19日(火)

今月の東区部会では、10代の発達障がい男性の支援について検討を行いました。
聴覚過敏や対人緊張の強さから、個別対応が可能な日中活動の場に通所することを目標にしていますが、自力通所が難しく、事業所の送迎も利用できず、家族の支援を期待することも困難な為、その移動方法について意見交換を行いました。移動支援利用の可能性、不登校状態になっている高校への所属意識の確認の必要性、妹への支援の必要性等について意見が出ました。

【平成25年度 第8回 博多区部会活動報告】
平成25年11月27日(水)

今月の博多区部会では、グループホームを出て一人暮らしを始めたが、金銭管理等がうまくいかず、入所施設に戻る支援を行った事例について検討を行いました。金銭管理が必要にも関わらず支援を受け入れてもらえない場合、お金を使い果たしてしまうので,支援をどのようにするか意見交換を行いました。
地域のネットワークをどのようにつくるかについては、以前から行っていたグループワークで出た意見の集約を行いました。教育、行政、福祉のそれぞれの関係者が、多様なネットワークの必要性を感じていることが確認できました。

【平成25年度 第8回 中央区部会活動報告】
平成25年11月26日(火)

今月の中央区部会では、こども療育相談室から、被虐待経験がある母親が、かんしゃくやこだわりが強い発達障がい児を育てている事例について検討を行いました。母親への配慮や関係機関との連携について、医療機関へのつなぎ方や地域保健福祉課との連携等について話し合いました。親子を支えていく取組を続けていくにあたり、今後の方向性を確認することができました。

【ネットワークの構築について】
11月は、第一回目の会(ちゅうちゅうネット研修会)の企画について、目的、日時、場所、内容、今後の進め方について意見交換をしました。行政説明と相談機関の紹介・グループワークの2部構成で進めていくことが決まりました。グル―プワークの内容については、事業所の課題や困っていること、ネットワークで取り組みたいことについて議論していく予定です。来月は具体的な役割分担について決めていきます。

【平成25年度 第8回 南区部会活動報告】
平成25年11月25日(月)

今月の南区部会は、高血圧、蜂窩織炎などの疾患がある引きこもりの発達障がい者の事例について検討しました。本人は「働きたい」との意欲がありますが、これまで入退院を繰り返しており、社会人経験は乏しい方です。同居の両親は高齢であり、在宅生活の継続が危ぶまれています。オブザーバーとしてご参加いただいた司法書士も含めて、今後の支援について意見交換をおこない、本人の意欲を核にしながら社会参加にむけた支援を行っていく事が確認できました。また司法書士から高齢・障がい者世帯の金銭管理についての助言をいただきました。

【平成25年度 第8回 城南区部会活動報告】
平成25年11月22日(金)

今月の城南区部会では、第2回城南区ネットワーク会議を開催しました。今回は、障がい福祉サービス事業所の皆さんにご参加いただき、“城南区にほしいネットワーク”等について意見交換をしました。7グループに分かれ、各グループとも非常に活発な意見やアイデアが出ていました。ネットワーク会議の名称も事前投票により『城南サポネット』に決定しました。また、ネットワーク会議の後に事業所間の交流を深めるための懇親会を行いました。詳細は、城南区サポネット通信をご覧ください。
[城南区ワークシート(まとめ)][城南区ネットワーク会議通信 Vol.2]

【平成25年度 第8回 早良区部会活動報告】
平成25年11月26日(火)

今月の早良区部会では、触法行為を繰り返す知的障がい者の支援について、事例検討を行いました。行政や関係施設、弁護士にオブザーバーとしてご参加いただき、専門的な立場から助言やアドバイスをいただききました。触法行為については、ご本人の「障がい」だけではなく、ご本人が育ってきた家庭環境・養育環境が大きく影響しており、そのような行為に至った背景についても目を向け、今後の支援を検討していく必要があることなど、多くの意見が出ました。また、弁護士から、行為そのものが法的にどのような結果となっていくのか、支援者がどこでどういう介入が必要になっていくのか、など、専門的な立場から分かりやすく説明があり、大変参考となりました。今後の支援に繋がる良い検討ができ、他機関との『ネットワーク』が重要であることを実感しました。

【平成25年度 第8回 西区部会活動報告】
平成25年11月27日(水)

今月の西区部会では、オブザーバーとして弁護士に参加していただき、判断力が低下している精神障がい者について事例検討を行いました。本人(女性)は、「再婚したい」と強く希望し、素性がわからない男性と結婚し、不当な扱いを受けた過去があります。検討の中で、家族が成年後見人となり、法的権限を持たせる等の意見が挙げられました。
結婚について、本人の気持ちや届けを出すことは制限できないため、本人を守るための方法として、婚姻能力がないことを立証する、後見人で離婚の手続きをする等が考えられるとのことでした。また、法的権限はなくとも、本人と関係者が信頼関係を築くことで、気持ちの面でブレーキ役になり得るのではないかといった意見も挙げられました。

【西区障がい者等サポートネットワーク(西サポネット)立ち上げに向けて】
『横のつながり、顔の見える関係をつくりましょう』という目的のもと、ネットワーク作りに取り組んでいます。
今回は、『第1回 西サポネット』の内容と、準備の段取りについて協議しました。アンケート結果と目的に沿ったものにするため、ざっくばらんな雰囲気でのグループディスカッションを盛り込むこととなりました。
『第1回 西サポネット』の開催は、平成26年2月7日(金)夕方より、研修会・懇親会を予定しています。
具体的な告知は、平成26年1月に行います。

【平成25年度 第7回東区部会活動報告】
平成25年10月15日(火)

今月の東区部会では、アルコール依存症の事例について検討を行いました。躁鬱病、糖尿病にも罹患しており、それぞれの疾患が相互に影響し合い治療を困難にしていることがうかがえました。その中で、支援者は、自分達の支援が結果として本人の飲酒を助けてしまっているのではないかというジレンマを抱え、行き詰まりを感じている現状が浮き彫りとなりました。本人を変えることは難しく、キーパーソンである夫に妻のアルコール依存症と向き合ってもらう為に、家族会等への参加を促していくこと等の意見が出されました。

【ネットワーク構築について】
12月18日(水)に「東区ネットワーク会議」と称し、研修会と大忘年会を実施する予定です。東区の障がい福祉関係機関の方は奮ってご参加下さい。お問い合わせは、東区部会事務局までお願いします。

【平成25年度 第7回博多区部会活動報告】
平成25年10月30日(水)

今月の博多区部会では、単身生活の精神障がい者の事例を検討しました。検察庁から相談支援センターに相談があり、生活支援を行った結果、不衛生・不健康な生活環境等の改善が実現されました。ネットワークについてはグループワークを行い、必要とされるネットワークについて様々な案について協議を行いました。今後、この協議を生かして具体的なネットワーク構築の取り組みの計画を立てることになります。

【平成25年度第7回中央区部会活動報告】
平成25年10月22日(火)

今月の中央区部会では、長年の事業所の関わりと本人の不安の強さから、過介護の状況にある重度身体障がい者の事例について検討しました。相談支援専門員が生活の全体像とサービス提供の実態を把握し、複数事業所で適切な支援のあり方について共通認識を持つこと、本人の能力や可能性を評価しながら適切なサービス利用について本人へ伝えていくことが必要との意見が出されました。また、進路が心配される未成年の同居家族については、学校関係者に加え保護課との連携も有効ではないかと意見がでました。

【ネットワークの構築について】
10月は、9月末に中央区のサービス事業所(通所・居宅・GH・CH・放課後等デイサービス)を訪問・配布したアンケートの集計結果を確認しました。36か所に訪問・配布したところ、36か所すべて回答を頂きました。全体的にネットワークを必要としている事業所が多く、事例検討会や研修会を開いてほしいという意見が多かったです。このアンケートを元に、今年度中には「ちゅうちゅうネット」の第一回目の会を開催できるように準備を進めていきたいと思います。

【平成25年度 第7回 南区部会活動報告】
平成25年10月28日(月)

今月の南区部会は、就活関係の相談機関や障がい福祉に係る相談機関等に相談しますが、不安感から支援を受け入れることができない知的障がい者について検討を行いました。
病院にも支援に関わってもらう、キーとなる相談機関を中心としながら、本人との関わり方(助言の仕方)など支援のあり方を見直す、職業アセスメントを行うという意見が出ました。

【南区ネットワークについて】
今回のオブザーバーは、主に精神障がい者関係施設の所長と精神科病院のPSW の方です。検討する事例とオブザーバーの方たちとのマッチングも考える必要があり、事前に打ち合わせを行っています。

【第6回城南区部会活動報告】
平成25年10月15日(火)

今月の城南区部会は、8月に検討をした、触法行為を繰り返すおそれのある知的障がいがある20代男性の事例について、福岡県地域生活定着支援センターの方に参加をしてもらい、地域課題としての整理を行いました。定着支援センターの役割について紹介してもらい、具体的な動きについても助言をもらい、あらためて保護観察所等との連携、出所前からの関わりの必要性を認識しました。その他、城南区第2回ネットワーク会議の案内や申し込み、当日のスケジュール、役割分担等の最終確認を行いました。

【第7回早良区部会活動報告】
平成25年10月29日(火)

今月の早良区部会は、交通事故の後遺症で高次機能障害になり、機能障害として、歩行障害・言語障害・疼痛麻痺障害・味覚障害・幻視・情緒障がい・睡眠障害などがあり、一人での生活が困難な事例について検討を行いました。「事故を起こす前の家族との生活に戻りたい」というニーズに対する支援について意見交換しました。
ネットワークの構築については、目的と今後の進め方の整理をし、今年度は居宅介護事業所のネットワークを立ち上げ進めていくことを確認しました。

【平成25年度 第7回 西区部会活動報告】
平成25年10月30日(水)

今月の西区部会は、同居の母親が他界し、単身生活を送ることとなった知的障がい者の事例について検討しました。母親の他に頼れる親族がおらず、知人の助けやヘルパーを利用しながら生活していました。しかし、本人にとって法的な責任を負う者がいない、知人が本人の意思を確認しないまま話を進めようとする、金銭搾取の疑いがある等の課題がありました。検討の中で、①行政と相談支援センターが連携して介入する(計画相談支援や虐待通報など)、②法律相談の機関へ助言を求める等の意見が挙げられました。
事例を通して、多角的な視点を持つこと、あらゆる可能性やリスクに気づく力が必要であることを痛感しました。

【西区障がい者等サポートネットワーク(西サポネット)立ち上げに向けて】
『横のつながり、顔の見える関係をつくりましょう』という目的のもと、ネットワーク作りに取り組んでいます。
今回は、『福岡市障がい者生活支援事業所連絡会』『西区社会復帰支援ネットワーク会議』を含む、既存のネットワーク(5団体)へのアンケートの集計結果を確認しました。所属は関係なく、「ネットワークを求めている」ことを数字として確認できました。また、『第1回 西サポネット』の開催時期を平成26年1月下旬~2月上旬へ絞り、大まかな内容について協議しました。今後は、内容の精査や開催までの段取りについて協議します。

【平成25年度 第6回 東区部会活動報告】
平成25年9月17日(火)

今月の東区部会では、以前に検討を行ったアスペルガー障がいの事例について、その後の支援経過を報告し再検討を行いました。新たに自立訓練の場で週に1回作業を開始するようになりましたが、将来的な自立に向け自力で通所する為にはどのような支援が必要かについて議論を行いました。

【東区サービス連絡会議について】
毎月定例で行っている東区サービス連絡会議では、公的なサービスのルール等には馴染みにくい障がい者の問題が話題となり、各事業所の持つ特色を相互に利用し合いながら支援を行う必要性について確認し合いました。

【平成25年度 第6回 博多区部会活動報告】
平成25年9月25日(水)

今月の博多区部会では、地域や通所先等への様々な迷惑行為が予測される方を、どのように障がい福祉サービスに繋げていくかについて事例検討を行いました。ネットワークに関する取り組みについては、以前から計画していた医療機関とのネットワーク構築のために、精神科クリニックへの訪問の進め方について協議を行いました。また、その他のネットワークの取り組みの進め方についてグループワークを行いました。

【平成25年度 第6回 中央区部会活動報告】
平成25年9月24日(火)

今月の中央区部会では、母子家庭で身体障がい(1級)と知的障がい(A1)を重複されている方の事例で、相談支援専門員と保護者との関係について検討を行いました。保護者へのアプローチの仕方、また同意を得るまでの方法について話し合いました。保護者の本当のニーズを聴き、問題の解決策などを一緒に考え、相談支援専門員としてできる事を伝えていく事で信頼関係を築いていくしかないのではないか、という意見を頂きました。

【ネットワークの構築について】
9月中旬から各区部会委員でそれぞれの担当事業所を訪問し、アンケート調査と相談支援事業所の周知活動を進めており、それぞれの進捗状況について報告をしました。訪問する中で、近い場所にあるのに顔の見える関係が築けていないので、もっとネットワークを深めていきたいと思われている事業所が多いことが分かりました。また、困難を感じているケースについて話を伺うこともできました。次回はアンケート結果を元に話し合いたいと思います。

【平成25年度 第6回 城南区部会活動報告】
平成25年9月10日(火)

今月の城南区部会では、11月に開催する第2回城南区ネットワーク会議の内容について検討を行いました。第1回ネットワーク会議でのアンケート結果を元に意見交換を行い、当日の流れや内容、開催案内、スケジュール等について確認を行いました。今回の事例紹介では、父と二人暮らしで知的障がいのある10代女性について取扱いました。本人の意思表示等が難しく、父からのサービス利用に関する希望もないため、支援に入るタイミングが難しい事例で、保護課の訪問時、サービスの申請や更新時など他機関の支援が入る際に介入してはどうかとの意見が出ました。

【平成25年度 第6回 南区部会活動報告】
平成25年9月30日(月)

今月の南区部会では、聴覚障がいがあるが訓練に通えていない4歳児の事例を検討しました。DVを理由に両親離婚後、生活保護を受けながら、母親・兄弟と暮らしています。家族全員にそれぞれ精神障がいや聴覚障がい、発達障がいがあるため、10程度の関連機関が支援に関わっています。これらをネットワーク化するエンジンの役割をどこが担うべきかを議論しました。障がい児の相談支援関係の社会資源は豊富ですが、この豊富さ故に支援が円滑に進まない、という実情もあるようでした。

【南区ネットワークについて】
今回は障がい児の入所施設の所長さんにオブザーバーで来ていただき、生活の立て直しのために短期間入所サービスを使ってはどうか?という提案をいだだきました。入所=最後の手段ではなく、入所=解決のための手段、として積極的に利用してもよいのではないかと考えました。

【平成25年度 第6回 早良区部会活動報告】
平成25年9月30日(月)

今月の早良区部会では、異性間のトラブル等により幻聴や被害妄想等が現れた知的障がい者について、速やかに医療機関に繋ぐための方策を検討しました。これまでに精神科を受診したことがなく、主治医もいないため、多数の精神科病院やクリニックを当たりましたが受診に繋がらず、幻聴や被害妄想等の症状が続く中、一週間自宅にて一人で過ごさざるを得ない状況となりました。この状況で早期に繋ぐためにどうすれば良かったのか等、それぞれの立場や経験等に基づいて意見交換しました。緊急システムでも対応できなかったことを受け、ここまでの事態になることは稀であり、ちょうど3連休の前の日で、受診や入院患者が多い時期とも重なったのでどこも受け入れが難しかったのではないかという意見がありました。しかし、私たちはこのような稀な事態になり得ることも考え、日頃から医療等に関する情報を多く収集し、他機関との『ネットワーク』により、一刻も早く必要なサービス調整を図れる体制で臨まなければならないことを痛感しました。

【平成25年度 第6回 西区部会活動報告】
平成25年9月27日(金)

今月の西区部会では、家族が祖母の介護をしているため、子育ての時間を確保できずにいる障がい児(乳幼児)の事例について検討しました。母親は「本人の発達を伸ばしたい」との想いがあり、親子通園などの療育を希望していますが、父親が祖母の介護サービスを拒否するため、その負担が母親にかかっている状況でした。検討の中で、①家族の(本人や祖母へ対する)想いを確認する、②子育てや療育の必要性の理解を深めてもらう、③介護サービスを増やすよう働きかける、④本人が成長したときのイメージを持ってもらう等の意見が出されました。また、前述のことを実現するためには、ケアマネージャーを始めとした関係機関との連携が必要であることを確認しました。

【西区障がい者等サポートネットワーク(西サポネット)立ち上げに向けて】
『横のつながり、顔の見える関係をつくりましょう』という目的のもと、ネットワーク作りに取り組んでいます。 今回は、『きょうされん(西区加盟事業所)』、『地域包括支援センター(西区5ヵ所)』のアンケートの集計結果を共有しました。その中で、「既存のネットワーク以外の繋がりが必要。」との意見が散見されました。
今後は、残りのアンケートの集計結果をふまえて、『第1回 西サポネット』の開催(平成26年1~3月予定)に向けた協議に入ります。また、相談支援事業所の周知のため『西区民生委員(13校区の)会長の集まり』に出向く予定です。

【平成25年度 第5回東区部会活動報告】
平成25年8月20日(火)

今月の東区部会では、認知症の母と2人で暮らしている知的障がい者の事例について検討を行いました。支援の経過の中で、母親はグループホームに入居することになった為、本人は成年後見制度(保佐類型)を利用して単身生活を送ることになりました。しかし、単身世帯になったことで短期入所の支給を受けられなくなり、体調を崩して24時間の見守りが望ましい場合の対応が課題となりました。施設への入所も検討しましたが、今までの生活スタイルが大きく変化することに、本人、後見人も抵抗を示した為、今回は見送ることにしました。事例検討の結果、「単身世帯の障がい者が一時的に24時間の見守り体制が望ましいと判断される場合の支援体制」、「生活スタイルを大きく変化させない為の居住の場が地域にない」ことを課題として整理しました。

【平成25年度 第5回博多区部会活動報告】
平成25年8月28日(水)

今月の博多区部会では、グループホームを出て、単身生活をしている知的障がい者の支援について検討を行いました。金銭管理がうまくできず、家賃や光熱費の滞納、食費も足りなくなってしまっているが、相談支援センターが提案する金銭管理支援も拒否してしまうため、どのように支援していくかについて意見交換を行いました。ネットワークに関する取り組みとしては、前回に引き続き区部会委員でグループワークを行い、どのようなネットワークの取り組みが必要かについて議論を深めました。

【平成25年度第5回中央区部会活動報告】
平成25年8月27日(火)

今月の中央区部会では、居住サポート事業を利用し他区のグループホームへ入居した後、度重なる環境や体調の変化により、中央区の相談支援センターへの引継ぎが困難となっている事例について検討しました。今後グループホームを退所し単身生活をしたいという本人の希望に対し、どのように相談支援を進めていくかについて、区部会委員やオブザーバーから意見をもらいました。再度アセスメントを行ない、計画を立て、本人の病状が落ち着き行政区への引継ぎが可能になるまでは支援を継続することの必要性について再確認できました。

【ネットワークの構築について】
「ちゅうちゅうネット」を進めるため、中央区のサービス事業所への訪問セット(アンケート用紙・案内文・相談支援事業所の紹介・中央区部会の紹介)の確認をしました。アンケートについては、各サービス事業所がどのようなネットワークを必要としているかを把握できるものにするために、意見交換を行いました。訂正後、9月中旬から各区部会委員でそれぞれの担当事業所を訪問し、アンケート調査と相談支援事業所の周知活動を進めていく予定です。

【平成25年度 第5回南区部会活動報告】
平成25年8月26日(月)

今月の南区部会では、グループホームなどで適応できず、単身生活を開始した事例について検討しました。衝動性があり、金銭的浪費や大量服薬があり、また支援スタッフに対しての反発もあります。主な意見としては①キーパーソンとなる訪問看護スタッフとの信頼関係の中で、本人のニーズを明確にすること②不安があると相談支援センターに来所する、という状況があるので関わりをもう一度振り返ることが必要ではないか③訪問看護スタッフの負担を分担しあうことが大切ではないか、等がありました。訪問看護については医療だけでなく福祉の社会資源として位置づけることが必要だと考えさせられました。

【南区ネットワークについて】
今回のオブザーバーは精神障がいを主な対象とする通所施設の所長、病院のPSW、司法書士2名でした。まずは顔合わせから、という状況ですが、当支援協議会の存在や活動を知っていただくだけでも有意義だと思います。

【平成25年度第5回城南区部会活動報告】
平成25年8月20日(火)

今月の城南区部会では、11月開催の第2回城南区ネットワーク会議の内容検討を行いました。『ネットワーク会議に期待すること』をテーマにグループワークを行い、会議後には懇親会も開催することになりました。事例紹介では、仮出所中で、触法行為を繰り返す心配のある知的障がいのある20代男性の支援について意見交換を行いました。この事例では入所施設の利用やADHDの可能性があるのならば確認をしてはなどの提案がありました。触法障がい者の再犯防止のためには福祉の相談だけでは限界があり、地域移行前から保護観察所との連携、情報共有の必要性を感じました。

【平成25年度 第5回早良区部会活動報告】
平成25年8月27日(火)

今回の早良区部会では、アルコール依存症の方の支援について検討しました。本人・家族に対して、医療を中心とした断酒への方向付けを行い治療に結びつけることが重要になるために、医療との密な連携が必要となります。また、断酒治療後の地域生活に対する支援について意見交換をおこないました。
また、ネットワーク構築については、居宅介護事業者へネットワーク構築の意義と、区部全体の構築について今後の方向性を確認しました。

【平成25年度 第5回 西区部会活動報告】
平成25年8月28日(水)

今月の西区部会では、中等度の知的障がいがある利用者のサービス調整を行いたいが、利用者の父親が提案を受け入れない事例について検討を行いました。オブザーバーとして西第4いきいきセンターのセンター長に参加していただきました。 現在利用しているサービス時間を少しずつ伸ばして様子を見る、本人の能力を再評価する、本人だけでなく兄や父の能力も評価してみてはどうか?との意見が出ました。今回の事例は、本人が利用する障がい福祉サービスと、両親が利用する高齢者福祉サービスの連携の必要性や、いきいきセンターと相談支援センターの連携の必要性も再確認できました。

【西区のネットワーク(西区障がい者等サポートネットワーク:西サポネット)作りについて】
『横のつながり、顔の見える関係をつくりましょう』という目的のもと、ネットワーク作りに取り組んでいます。
今回は、『西区特別支援教育連携協議会』と、『地域包括支援センター管理者会』に出向いた際の報告や、アンケート回収後の段取りについて確認しました。地域包括支援センターの方より、「もっと具体的な話をしたい。」とのお言葉をいただくことができました。9月以降も既存のネットワークに出向き、相談支援事業所の周知とアンケート調査を行います。平成26年1~3月をめどに、アンケートの結果を踏まえた会を催す予定です。

【平成25年度 第4回東区部会活動報告】
平成25年7月16日(火)

今月の東区部会では、医療行為が必要な障がい児の事例について検討を行いました。本事例は、心臓に病気があり、感染症の為入退院を繰り返しており、病院からは保護者による付添いを求められるものの、母親の体調により付添いが難しいことがあり、その際の対応に苦慮しています。また、家族が不在時の障がい児の日中預かりの場が不足しているということについても意見交換を行いました。本事例については、家族の協力、児童相談所への相談、自費ヘルパーの利用等についての意見が出され、「医療行為が必要な障がい児が入院し、家族が付添えない場合の対応」、「医療行為が必要な障がい児の短期入所施設が限られている」を課題として確認しました。

【平成25年度 第4回博多区部会活動報告】
平成25年7月31日(水)

今月の博多区部会では、犯罪歴のある知的障がい者で、金銭管理支援が難しい事例について検討を行いました。弁護士が保佐人として支援を行い、相談支援センターも本人に寄り添って支援を行いましたが、本人が支援を受け入れず生活が破綻している状況にどのように対応していくのかということと、犯罪歴があり再犯の防止に何ができるか等について協議を行いました。その他、知的障がい者に対する心理的虐待の事例の経過報告を行いました。
ネットワークに関する取り組みとして、区部会委員でグループワークを行い、ネットワークに関する取り組みに関する協議を行いました。

【平成25年度第4回中央区部会活動報告】
平成25年7月23日(火)

今月の中央区部会では、一人親の家庭で、複数の子どもに障がいがあり、親戚の援助を受けながら生活している事例について検討しました。こども療育相談室が関係機関と連携を図りながら、福祉サービスの導入、社会資源についての情報提供を行っており、生活の安定が図れるよう継続して対応しています。学校など教育機関との連携の取り方について意見交換を行い、今後の支援体制づくりに生かしていく視点を確認することができました。

【ネットワークの構築について】  
「ちゅうちゅうネット」について、今年度は居宅・通所・短期入所・GH・CHなどのサービス事業所を対象に進めていくことが決まりました。まずは、どのようなネットワークを必要としているかを探るためのアンケートを実施するための意見交換をしました。また、中央区のサービス事業所をリストアップして、誰がどこを訪問するのか役割分担を行いました。

【平成25年度第3回城南区部会活動報告】
平成25年7月9日(火)

今月の城南区部会では、城南区ネットワーク会議の振り返りを行いました。アンケート結果、区部会委員の気づきを次回の内容検討に盛り込んでいくこと、「城南区ネットワーク会議通信」を作成、声掛けをした事業所に配布し、フィードバックしていくことを確認しました。
また、精神障がいがある30代男性で、生活技術を身につけるための支援についての事例が紹介され、意見交換を行いました。働くこと、生活することの動機づけが重要になってくること、生活訓練施設利用だけではなく入居施設や単身の在宅生活も選択肢にあるとの意見が出されました。

【平成25年度 第4回南区部会活動報告】
平成25年7月22日(月)

今月の南区部会では、前月に引き続き「罪を犯した障がい者」の支援について深めることを目的に通所施設の施設長、県地域生活定着支援センター相談員、病院のPSW、保護観察所の保護観察官をオブザーバーとしてお招きしました。大いに勉強になり、保護観察官からは刑務所見学のお誘いもありました。
また、今年度の南区ネットワークについては「種蒔き」ということで、居宅支援事業、入所施設、通所施設、医療、グループホーム、司法の核的存在の方々を参考人(オブザーバー)として事例検討の際お招きします。支援について助言をいただくだけでなく協議会への理解を深めていただき、「芽が出て花を咲かせる」ためのご協力をいただく予定です。

【平成25年度 第4回早良区部会活動報告】
平成25年7月23日(火)

今月の早良区部会は、知的障がいがあり単身生活をされている方の金銭管理をどの様に支援していくか検討を行ないました。
本人には、成年後見制度の補助人が決定しており、補助人が金銭管理を行なっていますが、本人が通帳の返却を求めています。
補助人が金銭管理を行なう事の必要性について、本人にとって分かりやすい方法で、再度理解を促す事が必要だという意見がでました。口頭の説明だけではなく、文字に書いて説明等を行い、本人の障がい特性を理解して支援をしていく事の必要性を確認しました。

【平成25年度 第4回西区部会活動報告】
平成25年7月31日(水)

今月の西区部会は、オブザーバーとして若久緑園(福祉型児童入所施設)の方に参加していただき、児童の入所施設から成人の入所施設へ移行する際、福祉サービスが利用できない知的障がい者の事例を検討しました。
検討の中で、①関係機関で移行の方法について協議する、②落ち着いて過ごせる環境について再アセスメントをとる、③特別支援学校の進路指導の先生と連携する(本人の状態像や施設の情報収集のため)等の意見が出されました。また、事例を通じた課題として、①行動障がいの受け皿が少ない、②行動障がいへの予防的アプローチの必要性、③福岡市の人口規模に対して、入所施設の絶対数が足りない等が挙げられました。

【西区のネットワーク(西区障がい者等サポートネットワーク:西サポネット)作りについて】
『横のつながり、顔の見える関係をつくりましょう』という目的のもと、ネットワーク作りに取り組んでいます。 今回は、年間スケジュールの確認作業を行いました。7月から既存のネットワークに出向き、相談支援事業所の周知とアンケート調査を行います。平成26年1~3月をめどに、アンケートの結果をふまえた会を催す予定です。

【平成25年度 第3回東区部会活動報告】
平成25年6月18日(火)

 今月の東区部会では、あいあいセンター生活支援係、ぴあすまいる東センターにもオブザーバーで参加してもらい、障がい児を育てる障がい者の事例について検討を行いました。どこまでが本人への自立支援なのか?どこまでが子育て支援として認められるのか?等各委員から活発な意見が出されました。障がいが理由でどうしても支援者に頼らざるを得ない部分もあり、自立支援と子育て支援の区別の難しさが浮き彫りになりました。また、直接支援を行うヘルパーと利用者との関係が支援経過の中で深まることで、子育てに関する相談等がヘルパーに集中してしまっている現状も把握できました。今後は、ヘルパーだけが悩みを抱え込まなくていいようなチーム作りに向けた個別ケア会議を開催することを確認し事例検討を終えました。

【平成25年度 第3回博多区部会活動報告】
平成25年6月26日(水)

今月の博多区部会では、知的障がい者への心理的虐待の疑いがある事例について検討を行いました。心理的虐待は、虐待かどうかの判断、対応が難しいと共通認識をしました。
区部会委員全員でグループワークを行い、今後のネットワーク構築の取り組みについて協議を行いました。また、身寄りのない方が施設等と契約する場合等に利用する福岡市の成年後見制度利用支援制度・市長申立ての現状について、知的障がいと精神障がいの重複の方を知的と精神のどちらの相談支援センターで受け付けるかの基準について協議を行いました。虐待対応や、親亡き後の受け皿の問題などの課題について、課題を区部会の中で共有することができました。

【平成25年度第3回中央区部会活動報告】
平成25年6月25日(火)

今月の中央区部会は、頸椎を損傷された方が、気管切開・人工呼吸器を使用して在宅生活を送っている事例について検討を行いました。継続したリハビリテーションの実施機関が少ないこと、30分おきにたん吸引をする必要があるが福岡市内でたん吸引を行っている居宅介護事業所が少ないことが課題として上がりました。実際に、県の喀痰吸引研修を受けたい事業所は多いが、研修が少ないため、実施できる事業所が少ないという現状ですので、今後研修回数を増やしていただき、医行為の必要な方が在宅生活を送るための支援体制を整えていく必要性について議論しました。

【中央区のネットワーク作りについて】
平成25年6月25日(火)

ネットワークの構築について、「中央区のネットワーク構築・中長期計画案」を基に意見交換をしました。中央区に住む障がいのある人が生活するにあたって、様々な支援機関が連携して顔の見える関係を築くことで「安心」の輪を広げていくため、地域課題の解決、社会資源の発掘、支援機関が手を結ぶことでのあたたかい街づくり、相談支援センターを周知していくために今後活動していきます。名称は「ちゅうちゅうネット」(福岡市中央区障がい福祉ネットワーク)に決まりました。今年度は、第1回目の会を開催することを目標として、数年かけて中央区のネットワークの構築を進めていく予定です。

【平成25年度 第3回南区部会活動報告】
平成25年6月24日(月)

今月の南区部会では、銃刀法違反のため更正保護施設に入所した方の事例について検討しました。家庭の監護力が低く本人も自宅に帰ることは望んでいないので家庭での生活は困難です。入所施設を考えていますが、なかなか受け入れ施設はありません。罪を犯した障がい者を受け入れるにあたってはどんな支援が必要なのか、という視点で検討しました。保護観察所や更正保護施設のスタッフが施設を訪問し引き継ぎを行い、再犯防止プログラムがあれば出席を義務づけるような仕組みになれば良い、また、現状や司法の仕組みを知るだけでも一歩前進かもしれないと共有することができました。

【平成25年度 第1回城南区ネットワーク会議 報告】
平成25年6月21日(金)

今月は第1回城南区ネットワーク会議を開催しました。18時という遅い時間の開始ではありましたが、城南区の障がい福祉サービス事業所の方々を中心に合計50名の参加がありました。福岡市障がい者等地域生活支援協議会の説明や相談窓口の紹介の後、生活介護・自立訓練の事業所より提供していただいた事例をもとに、情報を共有しあった上でグループ検討を行いました。活発な意見交換が行われ、グループごとに特徴のある発表がありました。終了後には名刺交換や情報交換等が行われ、顔の見える関係づくりの良いきっかけになったのではないかと思われます。[城南区ネットワーク会議通信 Vol.1]

【平成25年 第3回 早良区部会活動報告】
平成25年6月25日(火)

今月の早良区部会では、発達障がいの学齢児が、療育手帳更新で非該当になり、これまで利用していた福祉サービスが、長期の休みを前に使えなくなり、休日や放課後の過ごし方について不安を強くされた事例について検討しました。留守家庭や福祉サービス以外にも、子育て支援の視点から親の会の活動への参加や、本人が過ごす場所で適応して過ごせるように、本人の興味・好きな活動、行動の特性などを探る取組などについて意見交換を行いました。 また、ネットワーク構築の目的や意義、今後の方向性を確認しました。

【平成25年度 第3回西区部会活動報告】
平成25年6月26日(水)

今月の西区部会では、親亡き後に備えて、グループホームへの入居を考えている精神障がい者の事例について検討しました。本人は、作業所へ継続して通うことのできる場所で生活することを望んでいました。しかし、グループホームの空きがないため、申し込みをしてもいつ入居できるかわからない状況でした。検討の中で、本人が家族の支援を受けながら生活している現状をふまえて、①本人が家族と離れて生活することに、どのようなイメージを持っているのか確認する、②単身生活を想定して、生活能力について再アセスメントをとる等の意見が出されました。

◎西区のネットワーク(西区障がい者等サポートネットワーク:西サポネット)作りについて
関係機関との『横のつながり、顔の見える関係をつくりましょう』という目的のもと、ネットワーク作りに取り組んでいます。今回は、既存のネットワークに出向く際の大まかな段取りについて確認しました。また、地域包括支援センターや民生委員へのアプローチ方法についても協議しました。

【平成25年度 第2回東区部会活動報告】
平成25年5月21日(火)

今月の東区部会では、医行為の必要な兄弟児のために母親の介護負担が大きく、特別支援学校小学部に在籍する知的障がい児を決まった時間にスクールバスの送迎ポイントまで送り迎えすることができず、遅刻や欠席することの多い事例について検討を行った。本事例は移動支援の対象要件に当てはまらない為、それ以外の支援として、家族、親族のさらなる協力、自費によるサービス利用について、家族を包括的に支援するために保健師の活用など活発な議論が行われた。義務教育期間中の当該児が、環境的な理由で教育を受ける機会を失っている現状については、教育分野も含めた協議が必要であると強く感じた。
また、東区サービス連絡会議では、新たに特定相談の指定を受けた事業所にも参加を呼びかけ、サービス等利用計画作成の拡大に向けて、①参加者相互の研鑽、②ネットワークの構築、③サービスの調整を目的に、実際にサービス等利用計画を作成している対象者について事例検討を行った。

【平成25年度 第2回博多区部会活動報告】
平成25年5月29日(水)

今月の博多区部会では、身寄りのない方が施設等と契約する場合等に利用する福岡市の成年後見制度利用支援制度・市長申し立ての現状について、知的障がいと精神障がいの重複の方を知的と精神のどちらの相談支援センターで受け付けるかの基準について協議するとともに、虐待通報に実際に対応した事例について、高齢の両親と同居している障がい者の緊急時対応と介護保険との連携などについて検討しました。在宅で高齢の両親と同居している事例は他にもあり、緊急時対応や、親亡き後の支援等の課題について、課題を区部会の中で共有することができました。

【平成25年度 第2回中央区部会活動報告】
平成25年5月28日(火)

今月は、毎日医行為の必要な知的障がい者で、最近十数年ぶりに父と在宅生活を始めた方の事例紹介を行いました(18歳まで児童の入所施設で生活しており、在宅生活に移行するにあたってサービス等利用計画を作成)。医行為の必要な方が健康管理しながら安心して在宅生活を送るために、父親と近所に住む祖母との必要な連携のあり方などについて検討しました。
また、ネットワークの構築について、前回話し合ったネットワークについての「理想」をもとに、各センター(知的・精神・身体・児童・教育)で具体的に必要なネットワークについて意見交換し、具体的なネットワークについて再確認することができました。次回は中央区のネットワークのスローガン・愛称を決定し、今後の取り組みを計画的に進めていきたいと思います。

【平成25年度 第2回南区部会活動報告】
平成25年5月27日(月)

今回は、3年にわたって支援してきた知的障がい者で単身の方の事例を検討しました。支援量に比較して成果が少なく、またエンパワメントの改善にも乏しかったのですが、支援を一旦中断することの検討だけでなく、時間や相談内容を問わない支援について「過保護な支援」という言葉もあり、相談の時間や場所を限定し、その中で支援を行うことや複数の支援者で対応することの重要性に気付かされました。  
ネットワークの構築については、南区を中心に既存のネットワークの内容について整理確認を行いました。

【平成25年度 第2回城南区部会活動報告】
平成25年5月14日(火)

「通院のために移動支援を利用する場合、治療中に生じるヘルパーの待ち時間はサービスに含まれず自己負担(有償サービス利用)となるため、サービス利用に至らない」という事例の検討を行いました。本事例は介護保険の対象者でもあるため、主治医と通院の必要性や頻度、訪問リハの利用等を検討するなど、現在の支援のあり方を全体的に見直すことになりました。この事例には当てはまりませんでしたが、一般的に、ヘルパーの待ち時間は報酬請求できないため、サービス提供事業所側も依頼の受託に躊躇があること、有償サービスは、通院頻度の高い方や待ち時間が長くなる場合に自己負担が高額となり、サービス利用自体をあきらめている方もいるのではないか、と懸念されます。
そのほか、城南区第1回ネットワーク会議について目的の確認とプログラム案の検討を行いました。

【平成25年度 第2回早良区部会活動報告】
平成25年5月28日(火)

今回の早良区部会では、窃盗などの行為がある知的障がい者の方が現在の入所施設から段階的に地域移行していくために、どのような支援体制を構築するか、について検討しました。触法関係については、制度の利用や社会資源の活用等が難しく、相談機関だけでは調整が困難なため、今回は早良区内の入所施設と福岡県地域定着生活支援センターにオブザーバーとしてご参加いただき、それぞれの立場や経験等に基づいて様々な意見や課題を出し合い協議しました。結果的に、ご本人がそのような行為に至った背景や理由などを相談機関が整理し、改めてアプローチの方法や支援体制の構築を検討し、地域移行に向けて支援を行うこととなりました。今回、オブザーバーとして参加いただいたことで深い検討を行うことができ、そこから多くのヒントを得ることができました。改めて『ネットワークの重要性』を実感できました。

【平成25年度 第2回西区部会活動報告】
平成25年5月29日(水)

今回は、「一般就労先を退職後、約15年間、社会とのつながりがないまま生活している知的障がい者の事例」について検討しました。本人さんは、学生時代に一定期間の練習を経て、電車を乗り継いでの単独通学の経験がある方でしたが、約15年間のブランクがあるため、単独での外出に自信が持てないとのことでした。移動支援が利用できない方でしたので、そのほかに利用可能性のある社会資源として、外出ボランティアの活用や家族の協力体制を確認すること等が挙げられました。また、療育手帳がBのため、移動支援を利用したくでも利用できない方は潜在的に多いのではないか等の意見が出されました。

◎ 西区のネットワーク(西区障がい者等サポートネット)作りについて、福祉・教育・医療・行政などの関係機関と『横のつながり・顔の見える関係をつくりましょう』という目的のもと、ネットワーク作りに取り組んでいます。現在、既存のネットワーク(全市的なものを含む)に出向くための準備を行っています。今回は出向いた際に持参するチラシやアンケートの内容を確認・精査しました。

【平成25年度 第1回東区部会活動報告】
平成25年4月16日(火)

今回の区部会では、離職が原因でうつ病になった精神障がい者の事例について検討を行いました。整形外科でリストカットの手術を受けましたが、手の可動域に制限が残りました。会議では、本人が障がいの現実を受け止め、本人にとって実現可能な目標を持つことができるよう、支援していくことが重要との意見が出されました。相談支援は障がい者の思いに寄り添いながら、悩みの焦点化と、その対応策を一緒に考える姿勢が必要であることを改めて考えさせられました。
なお、サービス等利用計画作成費給付対象者の拡大に向けて、東区サービス連絡会議で計画の作成にかかる事例の検討を行っていく予定であるとの報告を行いました。

【平成25年度 第1回博多区部会活動報告】
平成25年4月24日(水)

今月の博多区部会では、両親の高齢化で在宅介護が難しくなった知的障がい者の施設入所支援について検討を行いました。介護保険との連携等の調整を行い解決に向かっていることを報告しました。その他には、医療型短期入所、重度障がい者入院時コミュニケーション事業、計画相談支援、ヘルパーに暴言を吐く利用者への対応等について説明・報告を行いました。ネットワーク構築については、精神科クリニックとの連携について意見交換を行いました。

【平成25年度 第1回中央区部会活動報告】
平成25年4月23日(火)

今月は、精神障がい・知的障がい・アルコール依存症のある方で、退院して在宅生活を始めた早々に亡くなられた方の事例を紹介し、医療機関との連携のあり方や事前の情報収集の重要性、相談支援センターの役割について意見交換を行いました。
また、ネットワークの構築については、中央区の現状・課題を出し合ったあと、ネットワークの構築についての理想についても意見交換し、方向性を確認しました。

【平成25年度 第1回南区部会活動報告】
平成25年4月22日(月)

今回は、精神障がいのある方が親族から経済的な面で圧迫を受けている事例について検討を行いました。様々な関係機関が支援を行っているため、連携を進めて円滑な支援を行うことの必要性や、成年後見制度の活用などの意見が出されました。
また、ネットワークの構築について今後の方向性を確認しました。

【平成25年度 第1回城南区部会活動報告】
平成25年4月9日(火)

「ストレスや寂しさによる浪費で金銭管理が難しくなり、入院を繰り返す精神障がいを持つ50代女性のケース」について事例検討を行い、本人の自己否定感の軽減や、生活の目標を提案していく等の支援が必要との意見が出されました。
昨年度から検討している「特別支援学校の発達障がい児の卒後支援」については、学校内に発達障がい児の個別対応をする人員配置が必要という意見や、事前に相談支援事業所が個別ケア会議に参加し、ゆるやかに引継いでいく必要があるという意見が出されました。
また、城南区の第1回ネットワーク会議については、事業所調査の結果、ニーズに基づき事例検討を行うことになりました。

【平成25年 第1回早良区部会活動報告】
平成25年4月30日(火)

障がい特性(統合失調症、強迫障がい)の為に、社会資源を活用できず入院になった方の今後の一人暮らしの支援と社会資源活用のあり方について検討をしました。 強迫の部分が多くの支障をきたしているので、強迫のきっかけなどを丁寧に観察し、パターン化した行動を本人に示す事で軽減につなげる、又、関係者間でケース会議を繰り返して、各機関の役割分担を明確にしながら在宅支援を支えていく事の必要性を認識できました。

【平成25年度 第1回西区部会活動報告】
平成25年4月24日(水)

今回は、「同居の親族他界後、乱れた環境で単身生活を送る精神障がい者の事例」について検討しました。本人は、自殺企図、薬物への依存、偏った食生活、自宅内に荷物が山積み等、一般的に健康的ではないと思われる生活状況でした。課題を共有し、本人が描く『充実した生活』を考える中で、【「本人なりに快適な生活環境を整えている」ことを理解する】、【「きょう1日を頑張って生きる」という本人の目標を大切にする】、【「他者へ迷惑をかけずに生きていきたい」という思いを持ちながらも、「困ったときは自ら助けを求めることができる」という本人の強みを評価する】などの意見が出されました。
また、西区のネットワーク作りについて協議を行いました。内容は下記をご覧ください。

【西区のネットワーク作りについて】
福祉・教育・医療・行政などの関係機関と『横のつながり・顔の見える関係をつくりましょう』という目的を持って、ネットワーク作りに取り組んでいます。
この度、ネットワークの名称が『西区障がい者等サポートネットワーク(通称:西サポネット)』に決定しました。
区部会委員だけでなく、関係機関の方々が「支援を行う上で、どのようなネットワークを求めているのか?」ご意見をいただき、ニーズに沿ったものを作りたいと考えています。現在は、既存のネットワーク(全市的なものを含む)に出向くための準備を行っています。ネットワークによって、関係機関が単独で抱えている事例や、対応に苦慮している事例を共有し、ひいては地域課題の抽出に結びつけることができればと考えています。
今後とも、『西サポネット』をよろしくお願いいたします。

このページのTOPへ戻る

Copyright© 2013 福岡市障がい者等地域生活支援協議会